『ラ・ラ・ランド』の歌や映画音楽は、デイミアン・チャゼル監督のハーバード大学時代の同級生、ジャスティン・ハーウィッツが作曲・オーケストレーションを担当した。ハーウィッツは、先行するチャゼルの監督2作品[注釈 2]の音楽も担当している。作詞はパセク&ポールが担当したが、"Start a Fire" はジョン・スティーヴンス(ジョン・レジェンド)、ハーウィッツ、モーリス・デ・ヴリース(英語版)、アンジェリーク・シネル(英: Angélique Cinélu)の共作で作られた。
通常版収録曲
1. Another Day of Sun
2. Someone in the Crowd 「冬」の部、ミア(演:エマ・ストーン)をパーティに誘うルームメイトのトレイシー(演:キャリー・ヘルナンデス(英語版))・アレクシス(演:ジェシカ・ローズ[注釈 3])・ケイトリン(演:ソノヤ・ミズノ)が歌う曲。その後4人でのダンスシーンやパーティシーンを挟み、パーティで思うような結果が出せなかったミアは失望を歌う。 3. Mia & Sebastian's Theme 「冬」の部、セブ(演:ライアン・ゴズリング)がバーで弾いているフリージャズの曲で、パーティ帰りのミアはこの曲に惹かれて店内へ足を踏み入れる。 4. A Lovely Night 「春」の部、セブとミアのふたりがグリフィス・パーク(英語版)の坂で共に踊る曲で、エマ・ストーンはこの曲をお気に入りに挙げている[19]。マジックアワーに、恋が始まりそうなふたりならどんなにロマンチックか語り合う曲で、歌詞と裏腹にふたりは反目し合ったままである。 5. Herman's Habit 「春」の部、ジャズが嫌いと話したミアにジャズを教えるため、セブが連れて行ったバーで演奏されている曲。 6. City of Stars 「春」の部、セブが埠頭 (Hermosa Beach pier) でひとり歌う曲[21]。その後「夏」の部でミアと共にデュエットする曲としても使われ、アルバム9曲目として再収録されている。
7. Planetarium 「春」の部、グリフィス天文台に忍び込んだふたりが踊るワルツ曲。"Mia & Sebastian's Theme" がモチーフとして再利用されている[23]。 8. Summer Montage / Madeline 「夏」の部、セブとミアのデートシーンの裏で流れ、その後ジャズバーでのセッションシーンに繋がる[24]。 9. City of Stars (feat. Ryan Gosling and Emma Stone) 「夏」の部、同棲するセブとミアが自宅アパートでデュエットするもの[21]。 10. Start a Fire セブが学友のキース(演:ジョン・レジェンド)に誘われて加入したコンボ「メッセンジャーズ」の曲。 11. Engagement Party 「秋」の部、婚約パーティのピアニストを務めるセブが弾く曲。2曲目に収録された "Someone in the Crowd" がスロー・アレンジされて使用されている[23]。 12. Audition (The Fools Who Dream) 「秋」の部で、一人芝居が配役担当者の目にとまったミアが、オーディションでおばの話を引きつつ、夢追い人の素晴らしさについて語る曲。 13. Epilogue エピローグでセブとミアのアナザーストーリー部分に使用される曲。冒頭部分にはセブの弾く "Mia & Sebastian's Theme" が挿入されている。 14. The End 映画最終シーンでエンドカードが提示されるシーンの曲。 15. City of Stars (Humming) (featuring Emma Stone) エンドクレジット使用曲。
映画本編の賞レース善戦と同様、作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツ、劇中歌の "Audition (The Fools Who Dream)"・"City of Stars" も多くの映画賞でノミネートを受けた。ミアが「秋」の部のオーディションで歌う "Audition (The Fools Who Dream)" は、アカデミー賞を含む7つの映画祭でノミネートを受けたほか、セブが埠頭でひとり歌い、その後ミアとデュエットする "City of Stars" は8つの映画祭でノミネートされ、その内6賞を獲得した(詳細は表参照)。 第74回ゴールデングローブ賞では、『ラ・ラ・ランド』がノミネートされた7部門全てを制し、ハーウィッツが作曲賞、"City of Stars" が主題歌賞を獲得した。 第89回アカデミー賞ではハーウィッツがアカデミー作曲賞を獲得した。また、収録曲の "City of Stars"、"Audition (The Fools Who Dream)" がアカデミー歌曲賞にノミネートされ、前者が歌曲賞を獲得した。アカデミー賞授賞式では、映画にも出演したジョン・レジェンドが、歌曲賞にノミネートされた2曲を演奏した。
「フットルース」Footloose 歌:ケニー・ロギンス ※川田利明&冬木弘道のかつてのタッグチーム「フットルース」の入場テーマ曲にも使用された。 ※日本マクドナルドの期間限定メニュー「Big America」のCMソングとして使用されている。 「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」Let's Hear It For The Boy 歌:デニース・ウィリアムス ※リック・マーテルの入場テーマ曲にも使用された。 「パラダイス~愛のテーマ」Almost Paradise 歌:アン・ウィルソン&マイク・レノ 作曲:エリック・カルメン ※『金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?』主題歌にも使用された。 「ヒーロー」Holding Out For A Hero (作:ジム・スタインマン) 歌:ボニー・タイラー ※ゲーム『Saints Row: The Third』にも使用された。 ※日本語カヴァーヴァージョン有り。(歌:麻倉未稀、テレビドラマ『スクールウォーズ』主題歌。葛城ユキもカヴァーしている。「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」参照。) 「ダンシン・イン・ザ・シーツ」Dancing in the Sheets 歌:シャラマー 「アイム・フリー」I'm Free 歌:ケニー・ロギンス ※日本語カヴァーヴァージョン有り。(歌:渡辺美里、テレビドラマ『スーパーポリス』主題歌。) 「誰かの愛が…」Somebody's Eyes 歌:カーラ・ボノフ 「危険なガール」The Girl Gets Around 歌:サミー・ヘイガー 「ネヴァー」Never 歌:ムーヴィング・ピクチャーズ ※日本語カヴァーヴァージョン有り。(歌:MIE、テレビドラマ『不良少女とよばれて』主題歌。) 以下の曲はボーナストラックとして1998年の記念盤以降に追加されている。 「メタル・ヘルス」Bang Your Head(Metal Health) 歌:クワイエット・ライオット 「ハーツ・ソー・グッド」Hurts So Good 歌:ジョン・メレンキャンプ 「ガール・ライク・ユー」Waiting For A Girl Like You 歌:フォリナー 「ダンシン・イン・ザ・シーツ」Dancing in the Sheets(12インチリミックス版) 歌:シャラマー