ウルトラちゃんぽん研究室

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ラ・ラ・ランド (La・La・Land)オリジナルサウンドトラック




2016年公開の映画『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラック・アルバムである。インタースコープ・レコードから2016年12月9日に発売され、アメリカ合衆国のBillboard 200では最高順位2位に上り詰めたほか、全英アルバムチャートでは1位を獲得した。日本ではユニバーサルミュージックから2017年2月17日に発売された。
映画のヒットを受けて、スコア盤・配信限定のコンプリート版も発売されている。



『ラ・ラ・ランド』の歌や映画音楽は、デイミアン・チャゼル監督のハーバード大学時代の同級生、ジャスティン・ハーウィッツが作曲・オーケストレーションを担当した。ハーウィッツは、先行するチャゼルの監督2作品[注釈 2]の音楽も担当している。作詞はパセク&ポールが担当したが、"Start a Fire" はジョン・スティーヴンス(ジョン・レジェンド)、ハーウィッツ、モーリス・デ・ヴリース(英語版)、アンジェリーク・シネル(英: Angélique Cinélu)の共作で作られた。


通常版収録曲



1. Another Day of Sun


2. Someone in the Crowd
「冬」の部、ミア(演:エマ・ストーン)をパーティに誘うルームメイトのトレイシー(演:キャリー・ヘルナンデス(英語版))・アレクシス(演:ジェシカ・ローズ[注釈 3])・ケイトリン(演:ソノヤ・ミズノ)が歌う曲。その後4人でのダンスシーンやパーティシーンを挟み、パーティで思うような結果が出せなかったミアは失望を歌う。
3. Mia & Sebastian's Theme
「冬」の部、セブ(演:ライアン・ゴズリング)がバーで弾いているフリージャズの曲で、パーティ帰りのミアはこの曲に惹かれて店内へ足を踏み入れる。
4. A Lovely Night
「春」の部、セブとミアのふたりがグリフィス・パーク(英語版)の坂で共に踊る曲で、エマ・ストーンはこの曲をお気に入りに挙げている[19]。マジックアワーに、恋が始まりそうなふたりならどんなにロマンチックか語り合う曲で、歌詞と裏腹にふたりは反目し合ったままである。
5. Herman's Habit
「春」の部、ジャズが嫌いと話したミアにジャズを教えるため、セブが連れて行ったバーで演奏されている曲。
6. City of Stars
「春」の部、セブが埠頭 (Hermosa Beach pier) でひとり歌う曲[21]。その後「夏」の部でミアと共にデュエットする曲としても使われ、アルバム9曲目として再収録されている。


7. Planetarium
「春」の部、グリフィス天文台に忍び込んだふたりが踊るワルツ曲。"Mia & Sebastian's Theme" がモチーフとして再利用されている[23]。
8. Summer Montage / Madeline
「夏」の部、セブとミアのデートシーンの裏で流れ、その後ジャズバーでのセッションシーンに繋がる[24]。
9. City of Stars (feat. Ryan Gosling and Emma Stone)
「夏」の部、同棲するセブとミアが自宅アパートでデュエットするもの[21]。
10. Start a Fire
セブが学友のキース(演:ジョン・レジェンド)に誘われて加入したコンボ「メッセンジャーズ」の曲。
11. Engagement Party
「秋」の部、婚約パーティのピアニストを務めるセブが弾く曲。2曲目に収録された "Someone in the Crowd" がスロー・アレンジされて使用されている[23]。
12. Audition (The Fools Who Dream)
「秋」の部で、一人芝居が配役担当者の目にとまったミアが、オーディションでおばの話を引きつつ、夢追い人の素晴らしさについて語る曲。
13. Epilogue
エピローグでセブとミアのアナザーストーリー部分に使用される曲。冒頭部分にはセブの弾く "Mia & Sebastian's Theme" が挿入されている。
14. The End
映画最終シーンでエンドカードが提示されるシーンの曲。
15. City of Stars (Humming) (featuring Emma Stone)
エンドクレジット使用曲。



La La Land - Another Day of Sun (subtitle english)


受賞、ノミネート


映画本編の賞レース善戦と同様、作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツ、劇中歌の "Audition (The Fools Who Dream)"・"City of Stars" も多くの映画賞でノミネートを受けた。ミアが「秋」の部のオーディションで歌う "Audition (The Fools Who Dream)" は、アカデミー賞を含む7つの映画祭でノミネートを受けたほか、セブが埠頭でひとり歌い、その後ミアとデュエットする "City of Stars" は8つの映画祭でノミネートされ、その内6賞を獲得した(詳細は表参照)。
第74回ゴールデングローブ賞では、『ラ・ラ・ランド』がノミネートされた7部門全てを制し、ハーウィッツが作曲賞、"City of Stars" が主題歌賞を獲得した。 第89回アカデミー賞ではハーウィッツがアカデミー作曲賞を獲得した。また、収録曲の "City of Stars"、"Audition (The Fools Who Dream)" がアカデミー歌曲賞にノミネートされ、前者が歌曲賞を獲得した。アカデミー賞授賞式では、映画にも出演したジョン・レジェンドが、歌曲賞にノミネートされた2曲を演奏した。